자유게시판

시마노웹 매거진. 2018. 12. 26. 90cm 오버를 낚아올린 타이라바 전략이란(아카자와야스히로×스즈키 히토시 "오오타이" 특별대담)

USS DELTA VECTOR 2021. 7. 26. 16:22

90cm 오버를 낚아올린 타이라바 전략이란(아카자와야스히로×스즈키 히토시 "오오타이" 특별대담)

 

――今年はお二方それぞれが、「釣り百景」という番組ロケのなかでキューマルの大鯛を釣られたということで、大鯛の夢についてお話を伺いたいと思います。まずは鈴木さんからキューマルを釣った時の状況をお教えください。
鈴木 釣り場は6月の三国沖で、時期的にベイトがイワシからイカに変わるとき。チャンスは朝夕で、マズメにはアタリが集中するけれど、日中は喰い渋るということでした。ロッドは大鯛を意識して炎月リミテッドの610Mを使ったんですが、アタリがことごとく弾かれてしまった。原因はいろいろあると思いますが、やはり大鯛でもこれだけ渋いこともあるのかと改めて実感し、2日目は610MLに換えてトライ。150gの鯛ラバにイカを意識したグロー系のパーツで落としたところ、喰ってきたのが92cmでした。
赤澤 グローは効くときは凄く効きますよね。喰い込みは良かったですか?
鈴木 いや、一発では喰わず、何回も何回もコツコツと。普段は当たったらそのままの速度で巻き続けるのですが、このときはスローだったのをさらにスピードを落として、まだ喰ってる、まだ付いてるという状態からようやくティップがクイッと入ってフッキングできました。大鯛というともっと一気に「ゴゴン!」と乗るイメージがありますが、三国の大鯛は全然そんなことなかったですね。MLに換えたのが正解でした。

――当日は他にも数が上がる日だったんですか?
鈴木 いや、日中はやはり厳しかったですね。船長曰く、三国沖でキューマルは年に2枚前後上がるそうで、この92cmはそのうちの1枚、しかも今年初のキューマルじゃないかと言ってました。

――赤澤さんのほうはどんな状況でしたか?
赤澤 鈴木さんからキューマルゲットのメールをもらって内心焦って(笑)、自分も釣りたいなと。釣行先は玄界灘で、朝一でハチマルが釣れました。外海というのは明確な潮の動きがないため、時合はやはりマズメなんです。その日も朝一番でハチマルが釣れて、すごく気が楽になったんですが、そこからだんだん喰わなくなって…。何らかの手立てを講じないと釣れない、という状態になりました。

――普通ならハチマルが釣れれば十分ですが、鈴木さんのキューマルがあっただけに…。
赤澤 そこで真っ先に浮かんだのがワーム素材を活用することだったんです。普通のシリコンのネクタイだと放してしまうことも多いですが、ワームはしつこく喰ってくれる。味と匂いが効くと言われるけれど、僕は食感も大きいと思っています。噛んだ瞬間に生っぽい歯応えがある。人間も歯応えがあれば噛みたくなるじゃないですか。そこでイカタコカーリーとタイムシピンの2本掛けにしてみました。

――なるほど、2本掛けだったんですか。
赤澤 そのとき大型は底にべったり。朝は巻きで喰いましたが、アタリも止まったのでフォールレバーでゆっくり沈めてアプローチしていたんです。そうしたら60cmと70cmが喰ってきました。底付近をゆっくり落とすとモゾモゾッと触るような違和感があって、巻き始めるとガツン!と一撃で喰ってくる感じです。ただ、大型が釣れる時合=たくさん釣れるときじゃないんですね。大鯛は捕食するタイミングが他とは違うんです。そのときも、60cm~70cmがパタパタと釣れて、もう喰わんなというタイミングで92cmが来ました。
鈴木 勝因はフォールスピードのコントロールと、ワーム素材のトレーラーを使ったこと?
赤澤 そうですね。ワーム素材はシリコンのネクタイに比べて水を押す力が強いんです。コンパクトで沈みが速く、引き抵抗が少ない鯛ラバは数が釣れますが、巻きの抵抗がしっかりと重いもの、つまりアピールの強いものは大型を呼んでくれる。潮が緩くなってネクタイを動かすトルクがなくなったとき、自ら動くタイプは効果があるし、しっかり動くワーム素材には大型が来る。なにかそんな気がしています。

 

奇しくも「釣り百景」のロケ中にまったく同じ92cmを釣り上げた2人。鈴木さんは6月の三国沖で、150gの鯛ラバにイカを意識したグロー系のパーツをセットして喰わせた。

 

赤澤さんは玄界灘で92cmをキャッチ。朝一でハチマルが釣れ、その後の喰い渋りをワーム素材の活用で打開。イカタコカーリーとタイムシピンの2本掛けが功を奏した。

 

――つい最近までナナマル、ハチマルは大きな壁でしたが、ここ数年でハチマルどころかキューマルも、急速に射程距離に入ってきた気がします。これはそういう釣り場が開拓されたからなのか、それともタックルが良くなったのか。要因はなんだと思いますか?
鈴木 タックルの進化は大きいと思いますよ。昔は50〜60mをメインにやっていましたが、道具の進化で100m前後の水深を普通に一日やれるようになりましたから。ヘッドも以前は小さかったのが、いまは150g、200gを一日巻いても疲れないですよね。
赤澤 リールは楽に巻けるようになって、水押しの強いヘッドでもやり切れてしまいますね。これは間違いないです。
鈴木 ロッドも進化して、いままでは深いポイントで重いヘッドを一日巻いていると握っている手の小指に負担がかかってしかたなかった。それがXシート エクストリームガングリップの登場によって一日やってもストレスが無い、疲れない。だからガンガン攻めていけますよね。軽いヘッドを使っているのと同じ感覚でやれます。重いヘッドは浮き上がらずにしっかりレンジを引いて来れるので、結果的に大鯛が追いやすい。巻くのが楽だから等速巻きもキープしやすい。そういったことが相まって、大鯛の確率が上がっているのだと思います。
赤澤 150gと200gなら、間違いなく200gのほうが水押しが強いですね。大鯛はやはり、一回の捕食でカロリーの高いものを喰おうとするはずなので、重い鯛ラバを無理なく巻けるというのは大きいですね。

 

リールが進化し、重いヘッドも深いレンジも楽に巻けるようになった。

 

シリコンのネクタイに比べて水を押す力が強いワーム素材はアピールが強く、大型を呼んでくれるというのが赤澤さんの持論。

 

●続きはこちら
大鯛を誘い、掛ける!釣果につながった「タックルの進化」